とらふぐ専門ブログ【とらふぐアカデミー】

楽しく学んで、あなたもとらふぐ博士になろう!

YouTubeでも配信中!

www.youtube.com

【とらふぐアカデミー】第1回講義~ふぐの歴史~

f:id:torafuguhakase:20190702093522j:plain

【とらふぐアカデミー】第1回講義~ふぐの歴史~

みなさん初めまして。とらふぐ専門ブログ【とらふぐアカデミー】へようこそ。

私はとらふぐ博士の助手「段ボール型ロボット-ピコラボモデル-型式FTS92542」です。ピコラとお呼びください。

 

こちらのブログはYouTubeとらふぐ専門チャンネル【とらふぐアカデミー】と連動しています。是非動画でもチェックしてみてください!


【とらふぐアカデミー】第1回講義~ふぐの歴史~

 

 

 このブログではとらふぐに関するありとあらゆる情報を配信していきます。

 

ちなみにみなさん、「とらふぐ」にはどういったイメージをお持ちでしょうか?

  • まるっこい体におちょぼ口、怒ると体を風船のように膨らませるユニークな魚
  • 猛毒を持つ恐ろしい魚
  • 芸術品のように美しく盛り付けられた刺身が印象的で淡白ながら舌の上で旨味がとろけるとらふぐ料理。普段はめったにお目にかかれない、特別な高級食材

 

このように「興味はあるけど、ちょっと恐い」という認識でしょうか?

 

安心してください!!

 

以下のカリキュラムに沿って学んでいき、 【とらふぐアカデミー】を卒業するころには
とらふぐがすごく身近に感じられ、あなたも私もとらふぐ博士になっていることでしょう。

f:id:torafuguhakase:20190629085845p:plain

 

今回はふぐの歴史を学んでいきます。

 

 

ふぐの歴史

いつ頃から食べてるの?

以外にも歴史は古く、縄文時代貝塚からふぐの歯骨が発見されています
結構昔から食べてたんですね~。

しかし江戸時代に豊臣秀吉の家来たちが内臓ごと食べ集団食中毒死したことをきっかけに「河豚食用禁止の令」が出されました。

江戸時代長州藩ではふぐで中毒死をした武士に対しては家禄の没収や断絶などの厳しい措置を定めていました。

今でもたまにふぐ毒に当たる人がいるけど、昔からあったんだね。

そしてその取り締まりは明治時代まで続きました。

じゃあ何で今食べられるようになったのか?

 

 

そのきっかけを作った人はなんと!

 

 

 

 

f:id:torafuguhakase:20190629090656p:plain

初代内閣総理大臣伊藤博文


だったのです!

 

下関のある料亭での出来事…

今日は大事なお客さんの伊藤博文が来るというのに、海がシケておりいい魚が獲れませんでした。
そこで女将は意を決し、怒られるのを覚悟で当時食用が禁止されていたふぐ料理を振る舞います。

 

「う~~~~まいっ!!!」


と言ったかどうかは分かりませんが、えらく感動し

 

「こんな美味いものをどうして禁止しているのか?」

 

という事で、ふぐを食べれるよう働きかけたのです。
当初は山口県のみの限定的なものでしたが、その後徐々に様々なふぐ料理が広まり、太平洋戦争後にようやく全国で解禁となりました。

 

様々な「ふぐ」の呼び方

ここでは様々な「ふぐ」の呼び方について学んでいきましょう!

全国的には「ふぐ」が一般的だと思いますが、下関や北九州市、また福岡県の一部でふぐのことを「ふく」と呼び、また、大阪から西では以前から「ふく」と発音していたそうです。

由来には諸説ありますが

  1. 平安時代の著書「和名類聚抄」に「布久」と書いてある。
  2. 「フクるる」の略で、怒るとお腹をフクらますから。
  3. 「フクれる」と「フクベ(ひょうたん)」に似てることから。
  4. 「吹く」、水を吹き出して砂中の餌をあさる様子から 。

などの説がありますね。
また「ふく」は福に通じ、ふぐは「不具」に通じることから縁起物としてブランド化を推進するために意識的に使っている側面もあるようです。


地域によっての呼び名も様々で、当たれば死ぬところから、大阪では「テッポウ」と呼んだりもします。

他にも

長崎県島原地方では、棺桶を意味する「龕桶(がんばこ)」を用意してでも食べたい
と言わしめたことから、「がんば」


瀬戸内海地方におけるナシフグ・コモンフグ・ヒガンフグ等の一部のフグの呼び方で、「当たれば身の終わり」→「みのおわり」→「美濃・尾張」となり、“尾張”といえば“名古屋”の連想から「ナゴヤフグ」


鹿児島県志布志地方で十転倒(じゅってんとう)がなまって呼ばれるようになったそうで、ふぐの毒に当たれば十回転んで倒れるほど苦しむ事から「ジュッテントン」

 

色々あるんですね~。(物騒なものが多いですが…)

 

なぜ「河豚」と書くのか?

漢字の河豚の由来は中国にあります。中国では昔から美味しい河魚として揚子江洞庭湖付近で食されており、また美味しいものの代表である「豚」の名前が結びついたともいわれています。


ふぐ料理の歴史

先ほども出てきましたが意外と歴史は古く、古くは縄文時代から食されていたようです。
江戸時代に書かれたレシピも存在するようですが、禁止されたこともあり、本格的に食べられるようになり調理法が発達したのは明治以降のことです。

 

とらふぐ は、「冬の味覚王」と呼ばれ、フグの中で一番の高級魚とされています。
身は淡白で、独特の食感を持ち、刺身や鍋、焼きふぐ、唐揚げなどでよく食されていますね。

 

また焼きひれを使ったひれ酒や黄金色に澄んだ極上の出汁でつくる雑炊は別格!あ~食べたくなってきた…


ふぐの部位の中でも特に高級な精巣(白子)は、中国古代四大美女・西施の乳に例えて「西施乳」ともいい、大変美味です。「海の宝石」なんて呼ばれることも!鍋に入れ濃厚な旨味を楽しむのもよし、パリッと焼いて食べる白子焼きもいいですね!あとは日本酒に入れて飲む白子酒や、茶わん蒸しグラタンなどに使っても美味しいんですよ!

1回目はこれで終了です。最後までお付き合いいただきありがとうございます!

 

次回は「とらふぐの特徴」についてやっていくよ!

 

最後まで読んでいただいたみなさんに福が来るよう、最後は博士直伝のこのおまじないで締めたいと思います。

 

福福来来 ふくよこ~い!